がん予防の12か条。食生活を見直してがんのリスクを抑えよう。
がん予防の12か条。食生活を見直してがんのリスクを抑えよう。

私たちが、できるだけがんにならないために自分でできることが「がんを防ぐための新12か条」として公開されています。この新12か条は、日本人を対象とした疫学調査や研究方法から明らかとされている根拠に基づいて、国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめたものです。

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1. たばこを吸わない

非喫煙者に比べ、喫煙者のがん全体のリスクは約1.5倍。

2. 他人のたばこの煙を避ける

受動喫煙は、非喫煙者の肺がんのリスクも上げることに。

3. お酒はほどほどに

飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約23g程度まで(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ワインならボトル3分の1程度)。

4. バランスのとれた食生活を

摂りすぎるとがんのリスクを上げる可能性がある食品中の成分などがあるため、リスクを分散させるためにも、偏りのない食事を。

5. 塩辛い食品は控えめに

塩分を抑えることは、日本人に多い胃がんの予防に有効。食塩は1日当たり男性9g、女性7.5g未満に。

6. 野菜や果物は豊富に

野菜・果物による予防効果は食道がんや肺がんなどでみられる。

7.適度に運動

身体活動・運動量が多いと、大腸がんや乳房のがんのリスクが低い。

8.適切な体重維持

中高年期男性のBMIは21〜27、中高年期女性は19〜25の範囲内になるように体重をコントロールする。日本人においては欧米とは異なり、肥満とがんとの関係はそれほど強い関連がないことが示されている。むしろやせすぎは感染症や脳出血を引き起こしやすくなる。

9. ウイルスや細菌の感染予防と治療

ウイルスや細菌の感染予防や早期治療で防ぐことのできるがんもある。一度は肝炎ウイルス、ピロリ菌などの検査を。

10.定期的ながん検診を

1年または2年に1回、定期的に検診を受けよう。検診は早期発見に有効で、前がん状態も発見できる。

11. 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を

やせる、顔色が悪い、貧血がある、下血やおりものがある、咳が続く、食欲がない、などの症状に気づいたら、かかりつけ医などを受診する。

12. 正しいがん情報で、がんを知ることから

科学的根拠に基づくがん情報を得て、自分に合ったがんの予防法を知る。

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